利用者インタビュー:合同会社FLH 代表社員 梶原 則夫氏


利用者インタビュー:合同会社FLH 代表社員 梶原 則夫氏

ここ数年でライフスタイルは大きく変わり、自宅で仕事をする人も多くなりました。休憩時間に少しの仮眠を取ることでパフォーマンスが向上すると言われていますが、梶原さんはそこに着目し、「家での仮眠時にあると便利なグッズ」を開発されています。

今回のインタビューでは昼寝・仮眠にスポットを当てた睡眠グッズを開発、販売している当センター利用者の梶原さんに、創業のきっかけや思いなどを伺いました。

合同会社FLH 代表社員 梶原 則夫氏

~プロフィール~
ベンチャーの広告会社にて飲食店の個人店向けホームページを作成。Webディレクション、新規顧客の開拓の営業を経験し、Web制作の現場から200人以上の飲食店経営者の話を聞き、飲食店の経営に関するさまざまなこだわりを勉強。
その後飲食店のコンサルティング会社にて直接現場に入り不振店の経営の改善。お店の売り上げに必要なベースとなるものを指導し、20店舗以上の飲食店の売り上げを改善。
個人の副業として輸入業を開始。欧州から輸入したものを日本のECにて販売。
その後、通販の会社にてECのノウハウを勉強し、2020年合同会社FLHを設立し独立。

商品ブランド「HIRUNEGAO」HP:https://hirunegao.jp/

現在の事業内容について教えてください。

今は机に伏せて寝る時に使用する仮眠用枕と、重さがあることで通常の物よりもリラックス効果などを得られる加重アイマスク、巻いて使うことで首を固定するネックピローという、仕事や移動の合間の休憩で仮眠をとる際にあると便利な仮眠用アイテムをOEMで作り、販売する事業をメインでやっています。

仮眠用枕は、元々はネックピローだった物の切り口を変えて、「机に伏せて寝る時に使いやすい」アイテムとして開発しました。加重アイマスクとネックピローはアメリカでは既に人気の商品ですが、国内ではまだ取扱いがなく、誰も注目していなかった物を日本人向けに調整して開発しました。いずれも製品開発からECサイトでの販売までを行っています。

創業しようと決めたきっかけは何ですか?

以前はECの会社に勤めていて、その頃にOEMについてのノウハウを勉強させてもらいました。独立したきっかけの一つは睡眠市場に興味があり、起業することで色々と出来ることが広がると思ったことです。睡眠市場は大きな市場なので大手が中々入ってこないような、「仮眠・昼寝」分野に着目しました。

ここ数年でライフスタイルが変わったことをチャンスと捉え、自分をペルソナとして、家で仕事をするようになった人向けの市場をまずは開拓できるんじゃないかと思いました。

創業する際に大変だったことは何ですか?

副業程度にしていた個人事業の時はそこまで明確にする必要がなかった運営面に関することが、法人になると社会的に色々見られるようになったと感じています。今後の事業計画や資金面なども都度見直しをしていますし、形が全然違うなと。今まではなかった事業全体を考えることや、事務作業、経理面などに今は日によって7~8割の時間を割く必要があり、営業や売上に注力する時間が中々取れないことに苦労しています。

新宿区を事業拠点にしようと思ったのはなぜですか?

仕事に集中したい、時間を分けたいなと家の近所で借りられるシェアオフィスを探していて、高田馬場創業支援センターを見つけました。ここでは立ち上げ期に関することを沢山聞くことができて、場所も借りられる。人とも会える。凄くメリットがあるので、選んでよかったと思ってます。

今後の事業展開、ビジョンについて

現在販売しているのはフロントエンド商品なので、バックエンド商品もいくつか作れたらと考えています。家の中で働いている人はまだ多くいらっしゃいますし、取り扱っている商品に対するニーズは今後も変わらないと思うので、メインである「仮眠・昼寝」市場は崩さず、商品自体だけでなく、「仮眠・昼寝」に関するアンケートも行い、多くの人の意見を聞きながら新しい商品を今後も考案、開発していきます。家の中で働いている人がちょっと休みたい時に使えるプロダクトを作りあげていければいいなと。

また、レビューなどで高評価を頂いていても、今は力不足で宣伝がうまくできていないので、商品の知名度を上げて行きたいです。併せて、商品の倉庫が岡山にあるんですが、それだと急な注文に対応するのが難しいので都内で倉庫探しているところです。

創業を目指している方にメッセージをお願いします

高田馬場創業支援センターのような場所は活用した方がいいです。個人事業主とは違い、会社を立ち上げて法人になると多くの人との関わりが出てくるので、様々な情報が必要になってくる。それは助成金などだけじゃなく、税理士さんを見つけることなど多岐にわたります。それらを集約して「ちゃんと事業を作っていく」ことに関しての初期段階は、ここにくればほとんど集まっていると思います。