利用者インタビュー:office MC-i(オフィス・エムシー・アイ)代表 富田欽一氏


OBインタビュー:office MC-i(オフィス・エムシー・アイ) 代表 富田欽一氏

新卒の就職活動でアナウンサーを目指していた富田さん。就職でその夢は叶わなかったものの、30歳前に地方テレビ局で競輪の実況アナウンサーとしてデビューを果たします。その後、結婚披露宴などの司会者へ転向。以来28年間で1,700件の司会を担当。現在は司会者として活躍すると同時に、司会者を育成する司会塾を運営。確かな技術を持つ司会者のプロダクション会社を設立するため、高田馬場創業支援センターを利用しています。

office MC-i(オフィス・エムシー・アイ) 代表 富田欽一氏

~プロフィール~

レース番組実況アナウンサー、CMナレーター、ケーブルテレビ局勤務を経て独立。司会者として関東、関西の一流ホテルを中心に1,700件の実績。優しい語り口とシャープな進行が持ち味で、伝統と格式を守りながら、常に新しい感性を取り入れた司会進行が好評。現在も帝国ホテルの人気司会者として活躍中。「富田欽一司会塾」主宰。後輩の育成にも注力している。
所在地:東京都新宿区高田馬場1-32-10
http://mci-japan.com/

OBインタビュー:office MC-i(オフィス・エムシー・アイ) 代表 富田欽一氏

創業しようと決めたきっかけは何ですか?

実は、創業するのは二度目になります。実況アナウンサーから司会者に転向した頃、関西にあるケーブルテレビの会社に勤めていました。その会社からケーブルテレビの営業を請け負う形で同僚と創業したのが一度目の創業になります。

加えて、私が司会をする業務や司会者の派遣も一緒に行っていました。その後、司会業を中心とするために個人事業主として再度独立。現在は首都圏を中心に司会者として活動することに加えて、司会者を育成するための司会塾を運営しています。これまでに20名が卒業して、司会者として結婚披露宴などで活躍しています。

創業する際に大変だったことは何ですか?

一度目の創業時は、創業と同時に仕事がある状態だったので、そんなに苦労した記憶はありません。今取り組んでいる司会業や司会塾は、関西から東京に出てきて立ち上げたので、人脈が少なく、その点が大変でした。

ただ、関西の有名ホテルの支配人から東京のホテルを紹介してもらい仕事につながったり、前職で知り合った方に司会を探している方を紹介をしてもらったり、徐々に事業として形になっていきました。そもそも、アナウンサーや司会者を始めた頃の仕事も、師事していたアナウンサーや司会者の師匠から紹介してもらったものばかりでした。人脈は本当に大切だと思います。

現在の事業で法人化を目指されているのはなぜですか?

司会者として、ある程度の経験や実績があるので法人化せず、一人の司会者として自分の生計を立てていくことも可能だと思います。ただ、ありがたいことに司会塾に来てくれる若い人たちが増えてきたこと、その中から自分の右腕として活躍してくれる人も出てきています。

塾に来てくれた方の仕事を少しでも多く作り出すために法人化し、体制を整えていきたいと考えるようになりました。また、私がアナウンサーや司会者として実績を積めたのは、お世話になった師匠の方々のお陰です。私もそれなりの年齢になったので、恩返しのつもりで業界の後輩のためになるような仕事をしたいと強く思っています。

OBインタビュー:office MC-i(オフィス・エムシー・アイ) 代表 富田欽一氏

新宿区を事業拠点にしようと思ったのはなぜですか?

法人化を目指すにあたり、事業拠点は新宿区か港区にしようと考えていました。青山から外苑前のエリアは、タレントプロダクションが多く立地しています。新宿もタレントプロダクションがあり、いろんな人たちが多く集まってくる場所です。

クライアントに対するイメージや、所属してくれる司会者の交通の利便性、事業の親和性を考えると選択肢は二つしかありませんでした。その中でも、新宿三丁目駅、四谷三丁目駅、四谷駅などが立地する新宿を拠点にすることにしました。

高田馬場創業支援センターを利用されていかがでしたか?

過去に創業した経験があるから分かるのですが、オフィスを構えるにはとてもお金がかかります。高田馬場創業支援センターは、立地もよく、オフィス機能だけでなく打ち合わせスペースがきちんと整備されているので非常にありがたいです。複合機も重宝しています。

また、自宅で仕事をすることも可能ですが、毎朝出社することでリズムができることも良いと思います。あとは、事業のことを相談できる職員の方が常に事務所にいてくれるところ。色々相談することができるのでとても心強いです。

今後の事業展開、ビジョンについて

司会者の仕事は、個人事業主だとクライアントから直接受注できないことがほとんどです。さらに一部のお取引先から「富田さん、そろそろ会社にしてほしいです」とご要望をいただくようになりました。大変ありがたいことで、法人化に向けて機が熟してきたかなと思っています。なるべく早期に法人設立を行い、司会塾に通ってくれた人たちに仕事をしてもらえる機会をさらに増やしていきたいと考えています。

創業を目指している方にメッセージをお願いします

私は、アナウンサーや司会者として仕事を受注できるようになるまでに、仕事は未経験でもひたすら訓練を繰り返してきました。その上で当時の師匠から仕事を紹介してもらえた。そのような過去の経験もあり思うことですが、経験と全然違うことをやらないこと、自分にしかできないことを大切にするということが肝心かなと思います。

OBインタビュー:office MC-i(オフィス・エムシー・アイ) 代表 富田欽一氏