OBインタビュー:アップシードレジデンシャル株式会社 代表取締役 岡野大助氏


OBインタビュー:アップシードレジデンシャル株式会社 代表取締役 岡野大助氏

「様々な人のきっかけの種を生みだしていきたい」
きっかけの種をまき、つながりを拡げる企業、アップシードレジデンシャル株式会社。
不動産仲介を中心にリフォームなどの不動産関連事業も手がけ、新宿区四谷と文京区水道橋に2店舗を展開中です。
大学時代の友人2人で創業した若い会社は、従業員と一緒に成長していくことに注力しています。

アップシードレジデンシャル株式会社 代表取締役 岡野大助氏

~プロフィール~
【2014年 5月 高田馬場創業支援センター利用終了】
1982年生まれ。
早稲田大学在学中から不動産仲介業や飲食店などを経験。取締役を務めた不動産会社では多店舗展開の中心的役割を担い、得意分野の営業だけでなく人材教育や採用にも携わる。
2014年4月にアップシードレジデンシャル株式会社を大学の同級生だった千葉将人さんと設立し、新宿区四谷に不動産店舗をオープン。
2015年には水道橋に2店舗目と司法書士事務所をオープンし、現在に至る。

所在地:東京都新宿区四谷1丁目7番地2 第2鹿倉ビル2階
http://www.upseed.co.jp/

創業しようと決めたきっかけは何ですか?

大学在学中からビジネスの世界に飛び込み、20代半ばには別の不動産会社で取締役を務めていました。事業規模を拡大させる経験、従業員の採用や教育、人事などの組織づくりをしていく経験などを積むことができ、経営に関する基本的なことはその時期に習得しました。
そこで得た経験を生かし、自分が理想とする会社組織をつくりあげるために自ら創業し、アップシードレジデンシャル株式会社を設立しました。共感できる仲間を増やし、顧客やパートナーの方と一緒に成長できるチーム(会社)にしていきたいです。

事例紹介:アップシードレジデンシャル株式会社 代表取締役 岡野大助氏

創業する際に大変だったことは何ですか?

従業員の採用と育成が本当に大変で、これは永遠に変わらないと思います。
共に成長するという企業理念を大切にしたいので、中途採用だけでなく創業1年目から新卒採用にも取り組んでいます。初年度は2名、2017年4月にも2名の新入社員を迎え入れます。新卒で弊社を選んでくれた従業員が成長していく姿を見ていると、本当に新卒採用をして良かったと思います。
もちろん中途採用にも力を入れていて、当社のリソースを使って成長したいという方と共に歩んでいきたいです。現在は8名の従業員と一緒に仕事をしています。

どのような経緯でパートナーと一緒に創業することになったのでしょうか?

一緒に創業した取締役の千葉は、新卒で入社した建設資材の商社に勤めた後、司法書士事務所で働いていました。社会人になってからは別々の道を歩んでいたのですが、20代後半になり将来の方向性を考えていた頃、一緒に飲む機会が増え、二年間ほどかけてお互いに理想を語り合ううちに「じゃあ一緒に事業をやろう!」ということに。最高のパートナーと事業を開始することができました。
店舗のオープン時には別に社員が2名参画してくれて4名体制だったのですが、全員が以前からの知り合いです。新会社の目指したい方向性を話していく中で、一緒に働きたい、一緒に成長していきたいと思える、思ってもらえるメンバーだけでスタートしました。

事例紹介:アップシードレジデンシャル株式会社 代表取締役 岡野大助氏

新宿区を事業拠点にしようと思ったのはなぜですか?

起業前に新宿区内で仕事をしていた期間が長く、お世話になった人が多かったことが大きいです。
高田馬場創業支援センターも、お付き合いのあった東京三協信用金庫さんに紹介していただき、利用することにしました。創業する際は、私のことを知ってくれている方が多い場所でやったほうが良い考え、事業をするなら新宿区内と決めていました。
一店舗目を四谷にしたのは、四谷駅前の再開発が予定されていたことと、新宿区と千代田区・港区・渋谷区との境目で、今後の多店舗展開をしていくときに、足がかかりにしやすいと判断したからです。

高田馬場創業支援センターを利用されていかがでしたか?

高田馬場創業支援センターを利用することによって、職員の方や様々な事業に取り組まれているほかの利用者に出会えたことが良かったです。
自分の得意分野である不動産以外のこと、自分の経験だけでは知ることができないことを知る機会が得られたので、大変刺激を受けました。私の分からないことを他の利用者に聞いたり、逆に不動産のことを相談されることもありました。新しい利用者とも出会いたいので、利用終了後も交流会に参加しています。

今後の事業展開、ビジョンについて

今は不動産賃貸と売買の仲介が中心で、不動産管理業務やリフォーム、不動産に関する法務手続きにも対応できるよう、司法書士でもある千葉が司法書士事務所も手がけています。
ただ、この数年間で不動産仲介業は大きく変わってきています。「良い物件を紹介しました、はい終わりです」というような時代ではありません。借りたい方の「新生活のきっかけづくり」に引き続き取り組みつつ、不動産オーナーがお持ちの資産価値を高めるサポートなども提供することで、オーナーの方とも新しい関係性をつくっていきたいです。

事例紹介:アップシードレジデンシャル株式会社 代表取締役 岡野大助氏

創業を目指している方にメッセージをお願いします

創業して思うのは、決して受け身にならないこと。自分からアクションしていくことが大切です。受け身だと、上手くいくことも上手くいかなくなります。世の中にあるほとんどの仕事は他の人でもできることなので、その中でどうアクションして、お客さんから選ばれるような自分を作っていくことが重要ではないでしょうか。