
好きが高じてテニスの線審資格を取得し、各地の大会で審判をする程スポーツを見るのが大好きな黒川さんは、これまで続けてきた映像を制作する仕事とスポーツを組み合わせることで、新たな生きがいを見つける旅に出ました。
今回のインタビューでは、「人生の新たな起爆剤に」と創業するに至った当センター利用者の黒川さんに、創業のきっかけや思いなどを伺いました。
利用者インタビュー:ダブルファースト株式会社 代表取締役 黒川 幸佑氏
~プロフィール~
大学卒業後、CM制作会社、アニメーションスタジオを経て、ダブルファースト株式会社を設立。
映像、アニメーションでの知見を活かしたコンテンツのプロデュースをはじめとする映像事業を軸に事業をスタート。
プライベートで始めたテニスの線審(ラインアンパイア)では、東京オリンピックに採用され、現在でも数々の国際大会で線審を務めている。
スポーツへの造詣は深く、見るのもやるのも大好き。馬場界隈を月間120キロ走破するランナー。
審判活動後にはじめたテニスは初中級クラス。
社名「ダブルファースト」のネーミングはテニスの攻めの姿勢を表現する意味合いから。
無類の麻婆豆腐好き。
ダブルファースト株式会社 HP:https://doublefirst.co.jp/
現在の事業内容について教えてください。
CGやアニメーションを駆使した映像を得意とし、主にTVCMやWebをはじめ、広告系の動画の制作、プロデュースが主な事業です。他にテニスの審判の資格を持っているので、国際大会での線審や大会運営といった仕事もしています。会社名の「ダブルファースト」はテニス用語から取っていて、好きな「スポーツ」と「映像」を掛け合わせた事業をしたいと考えています
創業しようと決めたきっかけは何ですか?
以前の会社に19年もいたので、仕事がマンネリになり、燃え尽きていると感じていました。40代後半にさしかかったときに、このまま50代を同じ映像業界でやり続けるには、自分の中で拠り所というか、燃料のようなものがないとキツイなと。独立をするにしても、映像以外の分野はさすがに怖い。同じ映像の世界だとしても、自分の中にある「スポーツ」という別のエッセンスをかけ算したら楽しめるのではないか、楽しみをみつける起爆剤になるのではないかと思って創業することにしました。
創業する際に大変だったことは何ですか?
全てのことを自分自身で責任を負うことの覚悟は相当なものがありますが、その分やりがいや楽しさを感じています。
今まで顔なじみの人達からの紹介を中心に仕事をしてきたので、独立したことにより、ゼロから信用や信頼関係を築く大変さもあります。銀行口座を作るにも思った以上にシビアな見られ方をしたので、コミュニケーションをとって色々なことをちゃんと人に伝えていかなければと強く思うようになりました。
新宿区を事業拠点にしようと思ったのはなぜですか?
家が近いというのが一番の理由ですが、行政が色々支援をしているから調べてみるといいと経営者の先輩たちに言われたので、検索していた時に高田馬場創業支援センターを見つけたこともきっかけです。元々は自宅で登記を検討していましたが、高田馬場創業支援センターは登記をすることもできて、創業に関する相談をできる人たちもいて、複合機などのオフィス機能が最初から揃っていて、来客を対応する部屋もある。自宅の近くで見つけられたのは、本当にラッキーだなと思っています。
今後の事業展開、ビジョンについて
テニスにちなんだ社名にしたこともあり、今後はスポーツ関連の仕事もできればと考えています。スポーツのアニメやプロモーション動画、ルール説明動画など、これまでの経験を生かせる映像から広げていければと思っています。
映像以外でも大会の協賛をしたり、小さくてもいいので大会を主催したりすることで、コンテンツづくりでスポーツと関わってみたいですね。
また、いずれは宮崎との二拠点生活を考えています。宮崎は気候もよくてスポーツも盛んな場所なので、以前から「どこでも仕事はできる。ならば宮崎に行きたい」と考えていて、自社Webサイトに「宮崎ラボ:計画中」と明記して自分のお尻を叩いています。宮崎はスポーツだけでなく自然も豊かなので、ドローンを使った映像を撮影することもやってみたいです。今まで3DのCG制作に関わってきているので、3Dプリンターを使った工房を作って、テニスに使う道具などを製造販売もしてみたいです。
創業を目指している方にメッセージをお願いします
自分のように40代後半になってから創業を考える方にとっては、やはり悩まれると思います。会社という後ろ盾のあった今までの生活から、一気に真逆になる。常に自分で判断して、全部自分の責任になる。それを怖いと思いつつも、「生きがいになるのではないか」と捉えられるのであれば、創業をお勧めしたいです。
創業する人生を選択すると判断をしたのであれば、その判断を自分自身が意地でも成功させるべくトライしてほしいですね。その気概を持って始めれば、いい未来が待っているような気がしています。